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この夏に読みたい本がありました。
9月6日全国ロードショーで公開される
河野裕さんの「いなくなれ、群青」です。


捨てられた人達が集まる謎の島「階段島」
突然ここにやってきて、何故やってきたのかは分からない。
島にはルールがあり、この島から出ることはできない。
この島に来て初めて会う人が
「君は捨てられたんだよ」
「島から出ることはできない」と教えてくれる。
この島から出るには失くしたものを取り戻さなければならない。とも。


しかし階段島での暮らしは何不自由なく、皆平穏に暮らしている。
特別出ようともしていない。
そんな静かな日々を過ごす主人公・七草。
ある人が突然やってきてからざわつき始めて、、、





これは
主人公・七草の幼馴染、真辺が島にやって来てから動き出すストーリーです。




階段島の静けさや穏やかさがファンタジックで心地良く、
そして止まらなくなって夢中で読み続けました。
私はファンタジーの世界が好きです。
頭の中に思い描く静かな世界に安心して浸れるからです。



しかし
それは突然裏切られました!
ページで言うと219p。。。

衝撃的でした。
これって、ミステリーだったの⁉と
ホラーに近い衝撃が走りました



そして
失くしたものを見つけてこの島を出ようとする真辺と
このまま平穏に暮らせればいい七草。
正反対の二人ですが、
お互いに思いやるところもあるし絆を感じるところもありました。
この二人と、二人を取り巻く学校の友人たちも個性的な面子。


果たして失くしたものを見つけるのか、見つけられるのか。
七草と真辺は、、、
心を穿つ青春ミステリ。と本には書いてあります。


物事の本質を捉えた、ただのファンタジーではなかった!
そして奥が深くて理解するのに少し時間がかかります





この本は「階段島」シリーズで全6巻で完結するそうです。
その第1巻が同タイトルのストーリーです。

私は正直、映画の主演である横浜流星さんがきっかけで
この本に出会い、読んでみようと思ったのですが、
この不思議な階段島をまた覗きたくて、第2巻も買いに行きました

この晩夏から9月は階段島シリーズにハマりそうです。


一度ついたイメージは抜けられず、
きっとずっと
七草は横浜流星さんのままで
真辺は飯豊まりえさんのままで
全巻完結まで想像しながら読んでいくことかと思います。
そして
映画の公開も楽しみに待っている今日この頃です。





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