将来的に喋る仕事を目指している人に、レッスンを行なっています。
人に教えるって、実は1番学びになる…と思いながら、偉そうに講師をしています
若い人との感性の差や、語彙の差には
驚きと発見と戸惑いの連続…
最近、グルメリポートのレッスンをしている人がいるのですが、
彼女が頻繁に使う言葉のひとつに「夜ご飯」があります。
『今日の夜ご飯をリポートしまーす♫』
…夜ご飯。 違和感ある〜。
夕飯、晩ご飯、じゃないの? 夜ご飯⁉︎
その違和感を彼女に伝えても、まったくピンとこない様子。
「朝ご飯、昼ご飯、夜ご飯で、何が悪いの?」です。
ネットで「夜ご飯」を検索すれば、それなりのヒット数が。
辞書も引いて見ました
2014年改訂の三省堂国語辞典には
なんと!
「夜ご飯」が載っていました!
新しい言い方…もう6年も前に認知されているのですか…
「夜ご飯」という言葉が広がった背景には、
食事の時間帯が昔に比べて遅くなり、夕方でも晩でもなく夜食べているから、という説や
例えば、夕飯(ゆうめし)という言葉は男性的な響きで使いにくい、子供や女性が使いやすい、優しい響きである、とか
同じく柔らかい響きで子供の時に使っていたのを、大人になっても違和感なく使っている…
などの説を見つけました。
比較的最近広まったようですが、辞書に載るくらいだから言葉として間違いではないのですね。
ただ、俗語、子供向けの優しい言葉としてのイメージも根強いので、使う場面は考えたほうがよいかと…
かっちりしたニュースでは使わないでしょう。
では、情報番組では? クッキングコーナーでは?
言葉はナマモノ。
今の感性に合わせていくのか、伝統的な用法を守っていくか
迷います。
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