冬に薔薇と書いて「ふゆそうび」と読みます。

実は長野市内では上映がこれからですが、
ご縁があり、5月に完成披露上映会に行かせていただき、
さらに、今月上旬に初日舞台挨拶付きで観にいきました。


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この映画は見るたびに新しい視点というか
感情が沸き上がる映画だと思います。

名だたる俳優陣がズラッと出演しており、
その役柄はみんなそれぞれ闇を抱えているような、寄る辺なき者たちの群像劇。

登場人物の誰に寄り添うかで見方が変わり、鑑賞後は違う味になるような映画だと思います。
そして、環境や立場は違えども寄り添えてしまう人物がきっといるかと。



主演の伊藤健太郎さんは本作がスクリーン復帰作。
阪本順治監督がオリジナルで脚本を手掛けています。
今まで爽やかなイケメン役や正義感溢れるカッコかわいい不良役などを
演じてきた伊藤さんですが、今回の役柄はこれまでにない
どうしようもないクズ役。
目でお芝居ができるところが彼の役者としての魅力でもあると思いますが、
その目が死んでいるような、、、(←これも芝居!)


どうしようもない。その裏には
過去から引きずってきたものがあったり、
両親との関係だったりもして。



いわゆる感動モノでも更生モノでもないお話ですが、
これまでのものを脱ぎ捨てて
新しい0ゼロからのお芝居をしている俳優伊藤健太郎さんに注目しながら観てほしいです。



私も市内で上映が始まったら、また観に行こうと思います。



冬の寒さの中で健気に咲く薔薇、冬薔薇。
阪本監督が2年前に実際に出会い、育てていた花だそうです。
そして、この脚本を手掛けるにあたり
伊藤さんと秘密の対談を2時間した後に描かれたお話とのこと。
そんな裏話も沢山舞台挨拶で聞かせていただきました。

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映画 冬薔薇 ぜひ!